英語起業塾主宰
武智さやかです。
先日、びっくりするニュースを
目にしました。
AIを使って企業の就職面接を受けた
というニュースです。
その面接官の方の投稿で
面接の様子を見たのですが、
びっくりするほどコミュニケーションが
取れてなくて笑ってしまいました(笑)
そして、
これからAIって
どこまで使われるように
なるんだろう?
仕事の中で、どこまでAIを
使えばいいんだろう?
と改めて考えていました。

すると、
ものすごいタイミングで
その日の夜、
ある方から一通の
仕事のメールが届いたんです。
私が送った質問に対する
返信だったのですが、
メールを最後まで読み、
「よろしくお願いします」
とその方のお名前が書いてあったので、
そこで終わりだと思ったら、
その下に
まだ文章が続いていました。
何だろう?
と思って読んでみたら、
「さやかさんは
不安になっていると思うから、
こういう提案をして、
こんな言葉をかけてあげた方がいい」
というAIからその方への
私に対するアドバイスが
そのまま残っていました。(笑)
これを見て、まず一つ思ったのが、
「いや、私、不安で
連絡したわけじゃないんだけどな(笑)」
ということ。
私は別の意図があって
その質問をしていたんです。
でもAIは、その方がコピペして
貼ったであろう私の文章から
「さやかさんは 不安になっている」
と判断した。
ここでまず、
その方の気持ちって
やっぱり表情とか、性格とか
自分との関係性とかを
理解した上でこそ
読み取れるものなんだなと。
そしてもう一つは
自分自身も気をつけよう
ということ。
AIを使うのは別に
いいと思うんです。
でも、
「これ、AIが作った文章だな」
と相手に伝わるのは
少なくとも私は、
あまりいい気持ちは
しないと思うんですよね。
これは、
SNSの投稿とか、
資料や報告でもそう。
「あ、これAIで書いた文章だな」
って大体分かりません?
AIで作った文章が
そのまま貼り付けてある
議事録や資料って
驚くほど頭に入ってこないんですよね。
なんか言葉が難しいし
その方のものになっていない。
情報はきれいに
まとまっているけれど、
その人が本当に
伝えたいことは結局何?
って感じがして、
それを結局質問して
やり取りしていると
何のためのAI?
ってなるんですよね。(笑)
これらの出来事から思ったのが
やっぱり
人に教えたり、
アドバイスしたり、
コーチングしたり、
人と関わる仕事は
全部AIに取って代わられないってこと。
私たちのコミュニケーションって
『背景』が超重要だなと
思ったから。
AIはその人の
「背景」まで見ることに関しては
限界がある。

例えば冒頭でお伝えした
AIがサポートして
私の元に送られてきたメール。
私とその方のこれまでの
やり取りを全て知っているなら
私が不安に思っているとは
思わないはずなんです。
そして英語学習もそう。
AIで出てきた英語を
ネイティブの先生に
確認した時に、
文法も意味も合ってるけど
「この場面では
あまり使わないかな」
「使うとしたら
こういう状況だね」
「この相手だったら
別の言い方の方がいい」
ということが、
結構あるんですよね。
正しい英語だからといって、
その人にとって
適切な英語とは限らない。
つまり、
場面や関係性、状況
それまでの会話の流れなどが
明確になっていてこその
正しい表現なのです。
コンサルティングも
同じだと思っています。
例えば、
自分の状況を全部文章にして
AIに入れれば、
ある程度ビジネスのヒントは
出してくれると思います。
私も以前気になって、試しに
自分のビジネスについて
「どんなコンセプトが いいだろう?」
とAIに聞いたことがあるんです。
すると、
確かに間違ってはいない。
一般論として見れば、
「これ、良さそう」
って感じだけど
全然惹かれないし
刺さらないんですよね。
実際に商品を作る時って、
その人の強みや市場について
よく知っているだけではダメで
目の前のお客様が何に困っていて、
その人がこれまで
どんな経験をしてきて、
これからどこに向かいたいのか、
という様々な背景を見て
考える必要がある。
その背景を全てAIに伝えるなら
その時間に自分で考えた方が良くない?
と思ってしまいました。
AIは正論を出してくれるかも
しれないけど
正論だけでは進められないことって
たくさんある。
むしろこれからの時代、
「正しい答えを知っている」
ということ自体の価値は、
小さくなってるんですよね。
だって、
正しい答えだけなら、
AIに聞けば
数秒で出てくるから。
こんな、情報・知識が
溢れている時代に必要なのは
情報や知識に対する
「意味づけ」です。

AIが出してくれた
たくさんの情報の中から、
この中で何が必要なのか。
この事実をどう解釈すればいいのか。
と自分の中で意味づけをして
自分で正解を作ることをしないと
ビジネスにおいては
全く差別化できないし、
英語を学んでも
なんか自分の伝えたい意図と違ったり、
自分の言葉じゃなかったり。
人生においても
意味づけができないと
常に迷い続ける。
だからこそ、
情報の内容そのものよりも
私たちがそれをどう解釈・意味づけ
していくかが重要になる。
(SNS発信がまさにこれですね)
そしてそれを教えてくれるのは
やはり人間なのではないでしょうか。
自分が世界をどう見ていくのか、
よりその意見が求められる時代
だということです。
AIは便利だけど
AIを使うことが目的になって
余計に時間がかかる、
なんてこともあるので
何のために使っているのか、
忘れないようにしたいですね。
PS
ちょうど、スクールで
スピーキングのトレーニングを
受けてくださっている
生徒さまより
転職活動に成功し、内定をいただいた
というご報告が届きました。
その方は仕事で自分が伝えたいことを
自分の言葉で表現して、
英語で話す練習をされています。
英語学習を通して
自分の意見を明確にする
練習ができるんですよね。
面接官って言葉を通して
その人がどう思っているのか、
その人となりを見ている。
この方が自分の言葉で
伝えていることで、
信頼を勝ち得たのだと思います。
冒頭でお伝えした
AIによる就職面接が
うまくいかなかったのは当然ですね。


