英語コーチングのお仕事を始めてから、
よくクライアントの方に仰って
頂くことがあります。
それは
「今の関係代名詞の説明、
めちゃくちゃ分かりやすかったです」
「今まで分からなかった品詞が
分かるようになりました。」
「接続詞と前置詞、
やっと理解できました!」
こうやって、
文法が理解できて、
使えるようになった
こう言って頂くことが多いんですよね。
恐らくその理由は、
私自身が文法が、
超絶苦手だったから。(笑)
授業で習ってもすぐ忘れる。
テストの前に丸暗記するだけで身に付かない。
文法書をボロボロになるまで、
何回も読んだのに全然理解できない。
そんな状態だったので、
センター試験は英語で大失敗。
そのまま大学に進学。
大学では会話など実践的なものが中心だったので、
文法に触れる機会はほぼなくなったのです。
再び文法と向き合うようになったのは、
大学2年生の時。
塾講師として英語を教え働き始めた時。
中学生・高校生の授業の前に
必死に予習して、上手く説明できるように準備。
その時、
「どうやったらうまく伝わるんだろう」
「どう伝えたら生徒の方が
理解しやすいかな」
という気持ちで勉強していたら、
受験中、頭の中で必死に理解しようとしていた時より、
自分の言葉で相手に伝わるように説明を考えた時の方が、
自分の頭にもすって入ってきて、
結果、文法嫌いを克服!
しかも私が文法大嫌いだったから、
どのポイントが分かりにくいっていうのも
分かっていて、
そこをかみ砕いて説明することで、
受験生の方にも分かりやすく
説明することができたんです。
今、セッションをしていて、
文法に苦戦されている方は
結構いらっしゃて、
特にTOEICを受験される方や
英検の英作文で文章を作れない方は
文法などでうまくいっていないことが多いので、
重点的にサポートしています。
私たち英語コーチは、主にはコーチングで英語習得をサポートしますが、
もちろんこうやって、ティーチングを行うこともあって、
ティーチング力も大切なスキルになります。
さて、私たち英語講師や英語コーチがティーチング力を上げる時に
超効果的な方法があるので、それをご紹介しますね。
それは
「俯瞰的に物事を見ること」
第三者的な立場、つまり客観的な立場で
物事を見つめること。
この力が付くと、ティーチング力って上がります。
例えばあなたの会社に、仕事はできるのに、
人に教えるのが上手くない、
そんな営業マンの先輩がいるとします。
その人自身は仕事はできる。
のに、誰かにそれを教えるのがなかなかできない。
その理由は
自分がやっていることが、
なぜ、上手くいっているのか、
なぜこんな結果が出ているのか自分で分かっていないからです。
もしその先輩が、俯瞰的な立場で自分のやっている仕事を
見つめることができたなら、
「あ、ここはこうしたからうまくいったんだ」
「ここはこうしたから失敗した。
だからもっとこうしたらいいな」
こうやって、物事を客観的に捉えることができれば、
そうなった理由、結果、道のりが分かるので
人に説明できるのです。
英語も同じです。
私が塾で講師を始めた時、
自分の英語学習の過去を
思い出すということしました。
高校生時代にタイムスリップして、
空からその時のことを見つめる、
そんな感じです。
そして、
・自分がなぜ理解できなかったのか、
躓いた箇所はどこだったのか。
・ここをもっとこう説明したら
分かりやすいのではないか?
・ここはよく理解できた。なぜなんだろう?
そうやって客観的に過去を見つめることで、
自分が上手く行ったこと、分からなかったこと、
その理由を理解して、説明できるようになったのです。
つまり、これから英語コーチ・英語講師・英会話講師
としてお仕事をされる方は、この
「自分の英語学習の経験、または
これまで教えてきた他の生徒さんの学習を
客観的に見直す」
これで、ティーチング力は劇的に向上します。
これは英語指導者に限らず、どんな人にとっても使えることで、
自分を客観的に見つめる。
この癖をつけることで、問題や悩みがあってもその原因を見つけることが
できやすくなり、相手に分かりやすく伝えたり、
自分の気持ちがすっきりしたり、など
日常のコミュニケーションでも役立てることができます。
最後に、私自身、この文法を教えた経験から、
英語が苦手って強みになる
ことを実感しました。
自分が文法が苦手だった経験があるからこそ、
生徒さんがなぜ苦手なのか、というところを
理解できる。
最近、英語を使って起業したい、個人でお仕事をしたい、
そう思われている方から
英語ができなかった、英語を教えた経験がない私が
英語を教えていいんでしょうか?
そんな声をおききするのですが、
今って英語に関する知識って無料の時代。
インターネットで自分で探すことが出来る。
英語を学習したい人が知りたいことって、
「英語が苦手だった人が、どうやって
英語を上達させて来たのか。
その道のりを知りたい」
のです。
もしあなたが過去に苦手で、
でもそれを克服してきたのなら、
その経験、道のりがお仕事になる。
その「英語が苦手」だという
経験があるからこそ
教えられることがたくさんある。
英語が苦手→英語が好きになった
という変化を経験したら、
その変化こそが、あなたが教える時の、
あなただけのカリキュラムになるのです。
ティーチングは
ただ知識を伝えることではなく、
そうなる理由だったり、その説明を
分かりやすくかみ砕いて説明してあげること。
あなたも客観的に物事を見る癖をつけて、
教え上手になりましょう^^