この記事では、私自身が
悪阻明けの妊娠~出産~初めての子育てという期間中に
独学9ヶ月で全国通訳案内士試験に一発合格することができた、
勉強法をお伝えしたいと思います。
1、 通訳ガイド試験受験決意から最初の準備
1-1 受験のきっかけ
英語を使って個人で仕事がしたい!と
結婚をきっかけに会社を退職し、英語を猛勉強。
その後、大手英会話学校で英会話講師として勤務します。
その間、第一子を妊娠。出産後はしばらく英会話学校で働くことは難しいだろう、
そう感じた私は今できることとして、何か英語の資格を取っておこうと思いました。
そこで真っ先に浮かんだのが、ずっと憧れていた英検1級。
2ヶ月間1日10時間勉強し続けた結果、無事合格を手にします。
(英検の勉強方法については別の記事にてお伝えします)
その後、まだ妊娠中だった私は、他にも取れる資格がないかな?
そう思って探していた時に知ったのが、
「全国通訳案内士試験」
英語唯一の国家資格だということ。
英検1級で英語の一次試験が免除されること。
また大学時代に留学生の友人をお寺などの観光地に案内した経験があったことで興味を持ち、
チャレンジしてみよう!そう思ったのが受験のきっかけです。
1-2 試験勉強に向けての準備
受験を決めて勉強を開始するまでに行ったことは次の3つです。
1、試験の情報収集
2、参考書を購入
3、試験までのスケジューリング
1、情報収集は主に
のサイトなどから行いました。
今この学校自体は閉鎖しているのですが、
過去の教材を無料で公開してくださっていて、それを
一部使用させて頂きました。
2、ある程度試験の概要(試験日・試験科目など)を掴んだ後は
それぞれの科目ごとに教材を購入しました。
ハロー通訳アカデミーでご紹介されていた本、また
書店に行き自分が使いやすそうと思った本を購入しました。
3、教材が揃ったら、そこでこれからどのような勉強が必要なのか、
次の試験で合格するためにはどのようなペースで
何をどのくらい行っていけばいいのか、
資格試験の全体像をつかみ、試験日までの
スケジュールを立てました。
実はこれは英語に限らず、どんな学習でも大切なことなのですが、
自分が行う勉強の全体像を最初に掴んでおくこと
は非常に重要で効果的な学習方法です。
特に資格試験は、このスケジューリングができてるかどうかは
結果を大きく左右します。
2、 使用したサイトや参考書
2-1 実際に私が使用した参考書
【歴史】
【地理】
【一般常識】
2-2 参考書選びのポイント
ポイントは2つ。
1つ目は、できるだけ書店に行き、自分の目で確認して
自分が使いやすいと思うものを選びましょう。
2つ目は同じ分野のテキストを何冊も買わないで
一冊の本を徹底的に行うことが大切。
正直、どの参考書も伝えている内容に大きな違いは
ありません。何冊も買って色々手を付けて、中途半端になるよりも
一冊を徹底的に仕上げる方が、力が付きますし、自分の自信にも繋がります。
3、 通訳ガイド試験一次試験勉強法
3-1 外国語(英語)
一次試験の外国語に関しては英検1級取得で免除だったため、受験していません。
地理、歴史、一般試験、実務と同時に英語を勉強することを考えたら
TOEIC点数900点以上、もしくは英検1級取得で一次試験免除を狙うのがオススメです。
単語の難易度などを考えると年に何回もあるTOEICを受験する方が
得点を取りやすいかもしれないですね。
免除に関しては、他の科目に関しても、他の資格などで免除できるものが
あるので、それを事前に取得しておくのも1つ方法です。
3-2 日本地理
主に3つのステップを踏み勉強を進めました。
ハロー通訳アカデミーの動画講座を通しで10回以上聞きました。
北海道から沖縄まで、覚えるべき重要なポイントを教えてもらえるので、それを聞いて
自分がこれからすべきこと、自分の弱点などを把握しました。
覚えておくべき点も教えてもらえるので、それを自分でまとめるようにしました。
1つだけ注意点をお伝えすると、動画は何年も前に行っていた講義の内容なので、
新しい情報は自分で調べてアップデートする必要があります。
ハロー通訳アカデミーのサイト、ブログで新しい情報を得ることもできます。
国立公園・国定公園・重伝建・ジオパークなど
重要な観光地に指定されている箇所や、
山・河・岬・湾の名前を覚えました。
その時に、地図上で場所を確認しながら覚えると頭に入りやすかったです。
自分で47都道府県地図を手書きで作り、そこに山や河などを書き込んで行きました。
芸能人の方達が有名観光地を旅する番組を見て、
その土地の有名な場所や食べ物などの情報を資格から頭に入れました。
机上の勉強に疲れた時は気分転換にお勧めです。
3-3 日本歴史
主に3つのステップを踏み勉強を進めました。
どの年代に、どんなことが起こったのかということを理解するために
ハロー通訳アカデミーの動画講座で歴史の流れを掴みました。
流れ、覚えておくポイント掴んでおいてから細かいことを覚えていく方が
整理されて頭にも残りやすいです。地理と同じで、これから自分が学ぶべきことの
全体像を把握することが大切です。
上でご紹介した、一問一答を使って、語句を覚えていきました。
この一問一答は難易度によって星のマークがついています。
まずは難易度が低い、基本的なことから優先的に覚えていきました。
動画講座で聞いた事がある語句は記憶に定着しやすかったです。
全体の流れや語句を覚えた後は、横の繋がりを覚えていきましょう。
誰が天皇だった時は、どんなことがあったのか。
その時、どんな政治をしていて、どんな文化が流行っていたのか、
また世界の有名な出来事も一緒に覚えておくと良いです。
また日本史に関しても、テレビや動画を使って学ぶと記憶に定着しやすいです。
大河ドラマや歴史の映画やドラマ、また中学・高校生向けの
歴史の番組などもお勧めです。
3-4 一般常識
行った勉強は以下の3つです。
観光に関すること、歴史や地理に関する話題を見つけて
切り取ってまとめていました。
また、今の流行っていること、需要な話題について
ただ内容を理解するだけではなく、それに対して
自分の意見をまずは日本語で、そして英語でも
しっかり言えるようにしていました。
上でご紹介した、時事用語&問題では重要なポイントを
まとめてくれているので、整理して覚えることができました。
日本の世界遺産や国立公園の数、また国際機関、例えば
WHOやWHO、UNESCOに関して、そして直近の時事に関することは
試験にも出やすいのでしっかり覚えておきましょう。
観光白書は必ず読んでおきましょう。
(こちらの国土交通省のHPから見られます)
全部覚えるのは量が多すぎるので、
重要な箇所だけ覚えていきましょう。
・直近3年間の訪日観光客数と
どこの国からの観光客が多かったか、その順番
・世界で一番観光客が多かった国
・日本に来た観光客の方が行ったこと(ショッピングや体験型の観光など)
などです。
今国が観光の分野においてどんなことに力をいれているのか、
また最近変更になった観光に関する制度についても
チェックしておきましょう。
4、これから通訳ガイド試験を受験される方へ
4-1 受験のメリットデメリット
通訳ガイドの仕事に興味があって、通訳案内士試験を受験してみたい、と思う方は
多いのではないでしょうか。
日本にいながら、外国の方と話す機会を得られて、
日本の観光地を訪れてその魅力を教えるお仕事は
日本にいながら英語を使う機会が欲しい、日本の文化を海外に発信したい、
旅行が好き、という方には魅力的に思える仕事かもしれません。
ただ、この通訳案内士試験は科目も多いことで、英語は好きだけど他の科目に自信がなくて、
受験することに踏み切ることが出来ない、いうご相談を頂くことも増えてきました。
私が実際に勉強し、受験してみて感じた、
通訳案内士試験を受験するメリットは
・勉強を通して、英会話力を上げることができる
・日本の文化、歴史について詳しくなるので
海外の方との会話に困ることが減る
・資格を取れば仕事の幅が広がり、日本にいても英語を使って
活躍できる機会を得られる。
真の国際人は、自分の国の事をしっかり語れる人。
自分の国の文化、歴史などを十分知らないままだと
いくら英語力があっても、海外の方と話す時に
何を話したらいいのか、その内容に困るということは起きり得ます。
また現在、通訳ガイドのお仕事は免許がなくても
できるようになっていますが、
だからこそ、免許を持っていることで、
選ばれやすいということに繋がると思います。
デメリットは
・とにかく英語力を上げたい、そのための勉強をしたいという方は
他の科目の負担が大きい
・4科目全て合格しないと二次試験に進めない。
また合格しても2年間で期限が切れるので、それ以降は
受験し直さないといけない
試験が1年に1回しかないことで、充分に勉強できていないままだと
何年も受け続けないといけないということに陥ります。
実際に4年や5年受け続けているのに合格しない、
そんな声もたくさん頂いてきました。
自分のモチベーションや負担などを考えても、
短期間で集中して勉強して、合格するのが望ましいですよね。
本当に資格を取りたいのであれば、
日常の優先順位を見直し、しばらくは資格試験に時間を取り、
勉強に取り組みましょう。
ここでお伝えしているように
・全体の流れを掴み、
・スケジュールをしっかり決めること
を意識して取り組んでみましょう!
動画でも勉強方法をご紹介しています。