この記事では、私自身が妊娠中に独学2ヶ月で英検1級に
一発合格することができた勉強方法をご紹介していきます。
1、私が英検1級を受験しようと思ったきっかけ
2、私が実際に使用した参考書
3、語彙問題勉強方法
4、リスニング勉強方法
5、リーディング勉強方法
6、ライティング勉強方法
7、二次試験勉強方法
8、合格するための勉強の始め方
合格するために大切にすべき3つの秘訣とは?
私が英検1級受験を決めたのは2015年の8月頃。第一子妊娠中で、酷い悪阻から解放されて
安定期に入った頃でした。その時私は岡山県で英会話学校の講師として勤務していましたが、
翌年の4月には地元香川県への主人の転勤が決まっていて、また1月に長女出産予定だったこともあって
英会話学校を辞めざるを得ない状況でした。
必死に勉強して掴んだ英会話講師のお仕事。
出産してからも英語の仕事を続けたいけど、どうやって続けていこう…
すぐには答えが見つからず、とりあえず今後のために資格を取得しておこうと思いました。
そこで、頭に思い浮かんだのが英検1級
高校時代からずっと憧れていた英検1級にチャレンジしたいと思いました。
ただ次の英検まで約2ヶ月。。。期間が短すぎると思いましたが、
生まれてからでは勉強する時間が取れないかも!そう思って、この今の時間に取っておこうと思いました。
そして英検受験を決めて学習を開始したのです。
2、私が実際に使用した参考書
主にはこの旺文社のテキスト6冊を使用しました。
また補助教材として、この2冊を使いました。
※毎日ミニ模試英検1級のテキストの中に載っていたリスニング問題と
問題も解答の選択肢も全て同じ問題が当日英検に出題されました。
3、語彙問題勉強方法
英検1級の語彙はレベルが高い。
語彙問題が勝敗を決めると言っても過言でもないほど、
語彙をしっかり覚えて習得できるかどうかで
英検1級の得点は変わってきます。
単語を覚えるコツを2つご紹介します。
1、関連した単語を覚える。
同じ意味の単語がたくさん出てきます。
それを一つずつ、それぞれ覚えるのではなく、一緒に覚えましょう。
例えば
「悪意のある」という意味の単語が1級に出てくるのですが、
いくつもあるんですよね。
malicious malevolent malign malignant…
それぞれ使い方は違います。でも、取りあえず最初は意味を覚えることが第一歩なので、
これらを=で結ぶなどしてノートに書いて一緒に覚えるということをしていくと良いです。
例えば次のステップとして、malignには悪意のある、と一緒に悪性の、と言う意味もあり、
そこから悪性の反対は良性…良性は英語でbenign という形でこれも一緒に覚えます。
こうやって関連付けて覚えると、どんどん語彙の知識って広がるのです。
2、回数を増やす
私たち人間は忘れる生き物。1週間に1度、5時間かけて勉強したとしても
翌日には何割か忘れています。なので、一度に勉強するよりも、単語は
「細切れ勉強」がオススメ!忘れる前に覚える!
単語との接触回数を増やしましょう!
英語を勉強するとなると、椅子に使って机に向かって…そんな時間が取れないと
思いがちですが、単語は隙間時間に、立てったままでも勉強できます。
私は携帯に分からない単語をメモしておいて、それを仕事の休憩時間に頻繁に見ていました。
ちょっとした工夫で隙間時間を有効活用させていきましょう!
リスニング対策で行ったことは主に二つ。
1、購入したテキストを進める。
問題を解いて、分からなかった文章をシャドーイング
2、他の教材でリスニングのトレーニングをする。
私が使っていたのは主には、海外のニュースサイト、
ここから音声がついている記事を選んで、その音声のシャドーイングと
リプロダクションを行っていました。
トレーニングとして毎日1時間~2時間、シャドーイングや
リプロダクションを行っていました。
海外のサイトでニュースを見て、早い速度で練習することで、
英検の問題がゆっくりに聞こえて解きやすくなりましたし、
語彙力の強化にも繋がりました。
また、英検のリスニング問題は主にアメリカ英語ですが、
たまにイギリス英語が出てくることがあるので、色々な英語に触れておきましょう。
私自身も使っていた、CNN English EXPRESSは、色々な国の英語が聞けて、お勧めです。
リーディング対策で行ったことは主に二つです。
1、購入したテキストを進める。
2、他の教材を使って読解力を高める。
まず、英検の長文問題を解く時のコツとして、2つあります。
1つは、語彙量を増やすこと。そもそも語彙量が少なすぎて長文が読めない場合、
ある程度語彙を増やす必要があります。
目安として、一つの長文に、分からない単語が5個以下であると内容がだいたい理解できると言われています。
語彙のテキストで単語を覚えると同時に、長文問題を解きながら分からない単語に出会ったらその単語の意味を
調べてノートかテキストに書き留めておくことをお勧めします。
(書き留めた単語は何度も見直して覚えましょう)
2つ目は、「丁寧に訳し過ぎないこと」
生徒さんを見ていて思ったことが、全ての文を読んで、きっちり訳し過ぎ。
そして、実際に時間をかけて読んで訳しても、頭の中に意味が残っていない、
結局理解できていない、そんな経験はありませんか?
そもそも長文問題の目的は、答えを導き出すことであって、長文を読むことではありません。
長文を全て読むことで、答えを導き出せるわけではないのです。
なので、やるべきことは、訳すことではなく、
「かみ砕くこと」
意味を自分の中でかみ砕いて落とし込む。
自分なりに解釈していくことが必要。
そのために私は長文問題のページのスペースに小さく要約を書いて内容をまとめる練習をしていました。
そうすることで、内容を自分の中に落とし込むことができるようになって、
全部訳さなくても概要・主旨をつかんで問題が解けるようになって来ました。
さて、テキストを解く以外の勉強方法ですが、
海外雑誌などを読んで読解力を上げる。ということをしていました。
TIME・NEWSWEEKなどの海外雑誌を毎日読むようにしていました。
私が行って一番効果的だった勉強方法が、
”NEWSWEEK”を使っての勉強方法。
NEWSWEEKは日本語版と英語版があって、たまに同じ記事が掲載されているので、同じ記事の英語版を読んで、
それを日本語版を見て意味を確認することをしていました。
特に、歴史や科学、生物、宇宙などの分野の長文が出題されやすいので、そのような内容を
できるだけピックアップして読むようにしていました。
NEWSWEEKを読むことで、普段読まないような内容の文章を読むことができ、
また英検の語彙問題集やテキストに掲載されている単語も何度も見かけ、語彙力強化にも繋がりました。
デメリットとしては、NEWSWEEKの英語版の購読料が少し高めであること。
私は結局半年間くらい購読しました。
まず、英作文をあまり書いたことがない、
という方も多いかもしれませんね。
英作文を書くためには、
1、日本語で自分の意見を考える
2、英文に訳す
というステップを踏む必要があります。
まず、テーマに対して、日本語で理由を考えるのに
時間がかかる方も多いかもしれません。英検の英作文のテーマは、環境問題とか、インターネット、少子化、教育など、
時事テーマが中心。時事問題について、自分の意見なんてない!と言う方は、インターネットで調べましょう。
例えば、「遺伝子組み換え食品のメリットデメリットは?」という問題が出題された場合、
インターネットで、「遺伝子組み換え食品 メリットデメリット」
というように、検索する。そこに丁寧にメリットとデメリットを書いてくれている記事があるので、
それを参考にあなたの意見を考える。
それを続けていくと、色々なテーマに対して自分の意見を作れるようになっていきます。
(英検の英作文の勉強で、時事問題にも強くなりました。)
さて、自分の意見がある程度まとまったら、英文を考える作業ですね!
ここで大切なポイントは2つ。
1、日本語できっちり文を作って、英文に訳そうとしない。
日本語でばっちり文章を作ってしまって、そこから英文に直そうとすると、
翻訳していることになるので、めちゃくちゃ難易度が上がります。
日本語で考えるのは、概要、要約程度にしておいて、日本語を英語に直すのではなく、
自分が使いやすい英語の文章、文法、構文、フレーズから文を作る。
これが一番簡単に文章を作ることができるやり方です。
2、難しい文章ではなく、簡単でミスのない文章を心がける
英検1級の英作文だから、「難しい単語を使わないと…」「かっこいい文章にしないと…」
と思われがちですが、そんなことはありません。
簡単な単語で、シンプルな文章でミスなく、分かりやすく書くことが大切です。
また、論理的に述べることができているか、つまり、ちゃんとテーマに対して自分の意見を
述べることが出来ているか、理由が明確か、ここも重要です。
さて、上のライティングの勉強は、そのまま二次試験に活かすことができます。
英作文で問われる内容と、二次試験面接で聞かれる内容は似ているため、
英作文を音読して、自分の中で意見をしっかり言えるようにしておくと、二次面接対策にもなります。
英作文の問題集や二次面接試験のテキストのテーマに対して自分の意見を言う練習をしましょう。
私自身、勉強の合間の気分転換に妊娠中の体重増加を避けるために、ウォーキングをしていたのですが、
その時に今日は環境問題についてスピーチしよう!と決めて、ブツブツつぶやきながら、ウォーキング
していました。
怪しかったかもしれませんが、周りの目を気にしている余裕はありませんでした(笑)
この英検1級の二次面接試験の勉強を通して、かなりスピーキング力が上がったと感じます。
最後に、英検に合格するための3つ秘訣をご紹介します。
その3つの秘訣とは…
1、スケジューリング
2、期限
3、マインド
まずは、スケジューリング!
参考書を購入したら、どんなペースで、いつまでに終わらせるのか。
試験日までを逆算して、考えてスケジューリングしましょう。
ただ何となく問題集を解き始めてしまうと、途中でモチベーションが下がってしまいます。
例えば、あなたが山道を歩いています。その時に、この道がどこまで続いているか、いつ目的地に到着するのか、
分からないと不安になったり、やる気がなくなったりするでしょう。
でもGoogle mapがあって、目的地までの道のりや到着時間が分かれば、モチベーションも上がるし、
「この辺りで休憩しよう」というペース配分もできます。
常に自分の学習のGoogle mapを持ち、全体像を把握するようにしましょう。
そして2つ目の期限
期限はなるべく短く設定するのがオススメ。
よく、1年後に合格したらいいかな、2年計画で行こう!という声をお聞きするのですが、
2年もモチベーション続かせるってね、めちゃくちゃ難しいですよー(笑)
英検1級って難しそうだから、時間かかりそう…
そう思って2年って期限を設定しても、勉強するのは恐らく結局1年前か半年前。
短期間で集中した方が、結果って出やすいのです。
期限を決めて、すぐに行動を開始する。これが鉄則です。
さて、最後に大切なのはマインド
自分は絶対合格する。そう思い込んで勉強する。これが大切。
思考は現実化するってよく言われますが、私は本当にその通りだと思っていて、
全ては自分の思いや考えから始まるんですよね。
私も、英検1級を受けよう!そう思った時から、
なぜか絶対受かると思い込んで、そのつもりで勉強していました。
毎日思い込んでいたら、なんか本当に受かった気でいるようになり、
本番も自信がすごく持てたんです。
受からない、自信がない…そんな気持ちで受けるのと、
自分は絶対合格する、そんな気持ちでいるって行動が変わります。
英語学習ってマインドが大切で、
英語習得を通して自分の考え、マインドセットも大きく変えられる、そう思っています。
さて、ここまでが私の英検1級を受験した時の体験談です。
これから受験される方のお役に立てば嬉しく思います。